2024/07/30 13:24

今回のテーマ、接着芯は、、、、
興味のあるなしが分かれるテーマですが
製作のことをお話しする上では、避けて通れない重要ポイント!になります。

作らない方にとってはピンとこないけれど
作る人にとっては永遠のテーマとも言える
職人の悩みのたねの“接着芯”

自分で作るのも好き…という方は、共感していただけるんじゃないかなと思いますので
ぜひぜひ読んでみてくださいね!

芯貼りとは、接着芯という糊の付いた布をアフリカ布に貼り付けて
アフリカ布に厚みや張りを出すという工程なのですが
(BlueDaisy の作品の9割くらいは接着芯を貼って作っています)
とにかくこの接着芯たちはほんと曲者で…笑

まず、
厚い、薄い、張りがある、柔らかい、硬い、伸縮性がある、ない…など種類も多岐にわたり
BlueDaisy では常時10種類ほどの接着芯を作品により使い分けています。

1つのバッグに数種類の芯を使ったりもします。
(パーツによって変えなければいけないなど)

接着芯の使い方によって作品の仕上がりは全く変わってきます。

柔らかい薄い芯のバッグはくったりした感じに
厚い張りのある芯のバッグは自立するピシッとした雰囲気に…

なので、デザイン、大きさ、コンセプト、使用感の良さなどを考慮して選ぶ必要があります。

試作段階で、芯を変えて作ってみたりして
ちょうど良いバランスのものを選んでいます。
芯のあんばいで、作品の美しさが決まると言っても過言ではありません。

そして、バランスの良い芯を選んだ後は、熱圧着していきます。
通常はアイロンなどで接着していくのですが
アイロン接着の場合は剥がれたり、浮いたりしやすいので
(この浮き問題も作り手の悩み!涙)
BlueDaisy では今年から、熱圧着の機械を導入しています。
アイロンと同じように手間はかかりますが、圧着のパワーが違うので
剥がれや浮きがほぼほぼ無くなり
美しく貼れて、よりプロの仕上がりになっています♡

布のバッグ作りというと、縫製がメイン作業のような感じがしますが
実は裁断や芯貼りなど、地味な下準備がかなり重要。

下準備さえ、的確に丁寧にしておけば、縫製はスイスイとスムーズに美しく縫えるのです。
下準備の大事さは、どんな仕事にも言えそうですね!

芯張りなど表からは見えない細かい仕事が
バッグの美しい仕上がりを支えています♡

普段は知らない製作の裏側、長年やってても悩みは尽きません。
日々、いろいろ試行錯誤して
バッグも小物も13年間ヴァージョンアップを繰り返してきました!

10年近く作り続けているロングセラー作品も増えてきました。
これからも長く愛されるロングセラー作品がいっぱい生まれるように
コツコツと丁寧に頑張っていきたいと思います。
ぜひぜひ今後ともBlueDaisyを応援よろしくお願いします♡

次回はアフリカ布の品質などについて
お話ししたいと思います!
ので、楽しみに♪